震災支援ネットワーク埼玉

震災支援ネットワーク埼玉

431279.com
しんさいつなぐ

お知らせ

2019年度の活動について

震災支援ネットワーク埼玉では、2019年度も引き続き埼玉県に避難されている方を中心に支援活動を実施しております。

主な活動内容
(1)電話相談(インバウンド/アウトバウンド)・訪問相談
(2)交流会運営支援、専門家の派遣
(3)福島県内での交流会実施
(4)帰還者招へい交流会実施


(1)電話相談
1.インバウンド

ご高齢の方、こころやからだに不具合を抱える方など、外出困難で孤立しがちな方、交流会等ではなく他者の目がないところで相談を希望される方を対象として、電話での相談に対応します。
状況によっては、専門家をご自宅あるいは近隣へ派遣したり、地域の行政窓口につなぐ事により、抱える問題の解決および生活再建をサポートしていきます。

2.アウトバウンド
交流会や相談会、これまで実施したアンケート調査等を通じて相談に対応し、継続サポートが必要な方に対し、下記3点をねらいとして継続的に連絡を取ることで、生活再建をサポートします。
[1]“つながり”を維持し、孤立防止をはかる
[2]抱える問題に関する情報提供をし、適切な社会資源につないで題解決をはかる
[3]問題解決・改善が順調に進むよう継続して寄り添っていく

3.訪問相談
発災以来避難者支援に取り組んできた法律、福祉、心の専門家等がご自宅あるいは近隣まで訪問し、相談に対応し、必要に応じて専門機関につないでお困りごとの解決のサポートをすることで、いち早い生活再建を支援します。

(2)交流会運営支援、専門家の派遣
埼玉県内主要4拠点(加須市、春日部市、所沢市、ふじみ野市)を中心に交流会の実施運営を直接的にサポートし、専門家を派遣します。要望に応じてその他地域の交流会にも同様にサポートします。

(3)福島県内での交流会実施
埼玉県から浜通りに帰還し、お元気に、楽しく新たな生活を送っている方を中心とする帰還者と県外避難者の交流会を開催します。

(4)帰還者招へい交流会実施
交流会に帰還者に招いて実施します。


避難されているみなさまのお困りごとをお聞きする際は、複雑に絡み合った糸を一つ一つほどいていくように、優先順位を一緒に考えながら、専門家/専門機関と連携し、一つ一つ課題を解決していくことを目指し、生活再建に向けて寄り添っていくことを、着実に続けてまいります。

SSN所属の臨床心理士の論文「福島 豊かな地への想い ーある女性の人生の物語を通してー」が収録された書籍が発刊されました

震災支援ネットワーク埼玉(SSN)のメンバーで、臨床心理士である萩原裕子が執筆した論文「福島 豊かな地への想い ーある女性の人生の物語を通してー」が2019年3月に出版された論文集「移ろう継承と越境する芸術(八坂書房)」に収録されています。

この論文は、東京電力福島第一原発事故の影響で福島県いわき市から同県中部に自主避難している女性から体験談を聴き取り、考察を加えてまとめたものです。この論文には、つらいことがあっても笑いに変えて生きている、福島の人が強く、淡々と生きる姿勢を伝えたいとの萩原の想いが込められたものとなっています。

SSNでは2012~2018年に年に1度、埼玉県を中心に首都圏に広域に避難する方々を対象に、避難生活の状況やお困りごとについて尋ねるアンケートを実施しています。この中で専門家による相談をご希望になられた方に対して電話での相談に対応させていただいています。

その中のお一人の女性に萩原が初めてお電話を差し上げたのが2016年の5月。以来、電話でお手紙、さらには実際にお会いするようになっています。本来、臨床心理士として受けた相談内容を第三者に伝える事はタブーとされていますが、女性がたくましく生きる様子を多くの方に知ってほしいと思いたち、本人にご快諾をいただいた上で、合計14時間に及んでお聴きしたお話を基に論文としてまとめています。

女性が自然豊かな環境で暮らすことを夢見て、約20年かけて少しずつ購入した山野に野菜や果物、絶滅危惧種の野草を育てながら自然の中での夫婦での生活を楽しんでいた中で発生した原発事故。この事故以来、目に見えない放射線への不安から、育ててきた野菜や果物を食べる事を断念。東京電力からの賠償も受けられない状況です。原発事故への憎しみからストレスで胃潰瘍となり、夫が脳梗塞を患い病院へ通い始めたことで2012年から自主避難を続けていらっしゃいます。

萩原宛の手紙の中に次のような一文が記されています。
「心地よく五年間の私の重荷をおろしてくださったのですね。感謝の気持ちでいっぱいです。」

萩原は論文中に次のように記しています。
「筆者は臨床心理士として病院や学校で経験を積んできたが、東日本大震災以降は今まで仕事をしてきたような臨床心理学・精神医学といった枠の中だけでは対応しきれない状況に向き合うことを余儀なくされた。」

そして聴き手の姿勢として、「半歩下がった同行者」を強く意識していると述べています。
「註」として参考文献の中から以下の通り引用しています。

野村豊子編集代表『Q&Aでわかる回想法ハンドブック』中央法規、2011年、23頁。
「人生は過去の体験や出来事が縦糸や横糸となって織り成される一枚の織物のようなものである。無数の織り目には、楽しさや嬉しさと同時に、つらさや悲しみも込められており、それには一枚として同じものいはない。自らの人生という織物に込められた、織り目・体験の意味を知ることができるのは、その人自身である。
ライフレビューセラピーを行うものは、語る人の人生という織物をほぐし、又紡ぎなおす過程に連れ添う半歩下がった同行者である」


移ろう形象と越境する芸術:小林頼子先生退職記念論文集

単行本: 512ページ
出版社: 八坂書房 (2019/3/13)
ISBN-10: 4896942582
ISBN-13: 978-4896942583

書籍について詳しくは八坂書房のこちらのページをご覧ください。

【就職】就職・転職活動に関する支援情報窓口が開設されました

この度新しく、福島求人支援チームによる就職相談窓口が開設されました。
支援対象は、福島県内の企業への就職希望者と、福島から県外に移転した企業への就職希望者です。(就職者は福島県民であることを問いません)

●相談料はもちろん無料
●埼玉県内の就職相談もOK
●お子様等ご家族の相談もOK

また、福島被災12市町村で働きたい方へは、引っ越し代等をサポートしてくれる転居支援制度もあります。
※南相馬市、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、広野町、川内村、川俣町、飯館村、田村市、葛尾村
(制度の利用には条件がございます。)

◆協力
経済産業省公益社団法人福島相双復興推進機構

◆ご相談・お問い合わせ
経済産業省委託事業
福島求人支援チーム 就職相談窓口
TEL 0120-910-195(平日10:00~17:00)

【社会福祉士会】生活再建に向けて、様々なお手伝いをします!安定した住まいの確保のために支援を行います!

埼玉県社会福祉士会は、福島県から「避難者住宅確保・移転サポート事業」の受託を受け、避難されている方の住宅確保に向けた支援を行っています。

◆このようなお悩みはありませんか?
子ども・高齢・障害が理由で物件が見つからない
何から手をつけていいかわからない
希望物件がなかなか見つからない
申請書類の作成方法や必要書類がわからない
転居時の引っ越し手続きがわからない

◆主な支援内容
◯住まい探し
・生活状況に応じた物件相談
・不動産事業者への付き添い

◯手続き支援
・賃貸契約時の必要書類作成のお手伝い
・転居時の必要書類作成のお手伝い

◆お問い合わせ
<<公益社団法人埼玉県社会福祉士会>>
〒338-0003 埼玉県さいたま市中央区本町東1-2-5ベルメゾン小島103
TEL 048-857-1717
受付時間 月~金 9:00~17:00

【相談】福島県県外避難者相談センター

お気軽にお電話ください。相談員が丁寧にお話をうかがいます。
社会福祉士、看護師、上級教育カウンセラー等の資格を持つ相談員が、電話や来所にて、ご相談やご質問をお受けいたします。
福島のこと、埼玉での生活でお困りのこと、知りたいこと、誰かに聞いてほしいこと、どんなことでも構いません。お話をうかがい、解決に向けてお手伝いいたします。
すぐに解決しないことは、一緒に考えていきましょう。秘密厳守ですので、どうぞご安心ください。
相談コーナー、情報コーナーもあります。

◆相談ダイヤル
TEL 0120-60-7722
※フリーダイヤルですので通話料の心配がいりません

◆実施日時
月~金曜日
9:00~17:00

【2/24 東京】シンポジウム「首都圏避難者の孤立を防げ」&交流広場

※画像をクリックするとPDF表示されます

震災支援ネットワーク埼玉と早稲田大学人間科学学術院では発災当初より、避難⽣活の総合的な現状把握を行い、その時々の支援のあり方を検討するための大規模アンケート調査を継続実施しています。
これまでのアンケート調査では、およそ半数の方にPTSD(⼼的外傷後ストレス障害)の可能性があるほどの精神的苦痛を抱え続けていることが判明しています。
今年のアンケート調査概要を含め、この精神的苦痛の要因、取り巻く環境・状況、さらには避難者の生活再建に向けての課題と、その解決のために、地域、社会でどのような取り組みをしていくべきかを探ってまいります。ぜひお越し下さい。
また、被災された方同士の交流広場として教室を開放しています。出入り自由です。お菓子、お飲物、支援資料等をご用意しております。
お子様とひとやすみの休憩場所としても参加者同士のおしゃべりの場所としても避難ママ友づくりの場としてもご自由にご利用ください。

◆日時
2018/2/24(土) 14:00~17:30
*13:30開場

◆会場
早稲田大学 早稲田キャンパス
3号館 701教室 シンポジウム
3号館 702教室 交流広場
〒169-8050 東京都新宿区西早稲田1-6-1

◆アクセス
【電車】
JR山手線「高田馬場」駅より徒歩20分
西武鉄道 新宿線「高田馬場」駅より徒歩20分
地下鉄東京メトロ 東西線「早稲田」駅より徒歩5分
副都心線「西早稲田」駅より徒歩17分
【バス】
都バス 学02(学バス) 高田馬場駅 –「早大正門」
都バス「早稲田停留所」
【都電】
荒川線「早稲田」駅より徒歩5分

◆シンポジウム内容
【第1部】
・首都圏避難者支援の現場から
・首都圏避難者状況調査より-早稲田大学ワーキンググループから―
【第2部】
・生活再建への困難な道のり-避難当事者の声-
【第3部】
リレートーク~首都圏避難者の孤立を防げ~
モデレーター
辻内 琢也
早稲田大学人間科学学術院 教授・心療内科医・早稲田大学災害復興医療人類学研究所 所長)
パネリスト
猪股 正 (震災支援ネットワーク埼玉 代表・弁護士)
森川 清 (東京災害支援ネット 代表・弁護士)
北村 浩 (公益財団法人 政治経済研究所 主任研究員)
中川 博之(埼玉青年司法書士協議会 司法書士)
岩垣 穂大(早稲田大学大学院人間科学研究科 社会福祉士)
・質疑応答

◆交流広場内容
被災された方同士の交流広場として教室を開放しています。出入り自由です。
お菓子・お飲物、支援資料等をご用意しております。
お子様とひとやすみの休憩場所としても、参加者同士のおしゃべりの場所としても、避難ママ友づくりの場としてもご自由にご利用ください。

◆入場料
無料

◆共催
震災支援ネットワーク埼玉
早稲田大学災害復興医療人類学研究所

◆お問い合わせ
震災支援ネットワーク埼玉
TEL 048-829-7400
MAIL こちらをクリックしてお問い合わせください

【2/3 さいたま市南】被災者支援オーガナイザーワークショップ~課題解決のためのケーススタディ~(受講無料)

※画像をクリックするとPDF表示されます

生活再建を目指す避難者にとって、その道のりは険しい状況にあり、多くのお困りごと、お悩みを抱えていらっしゃいます。
本ワークショップでは、実際にある具体的な事例をもとに、医療、心、社会福祉などの専門家や一般のボランティアが、それぞれの立場から考えを出し合い、どのように被災者の相談に対応するか、抱える問題を解決するために適切な社会資源にどうつなぐかを学びあいます。

◆日時
2018/2/3(土)
13:30 受付開始
13:45~17:00 講座
※お時間に余裕をもってご来場ください。

◆会場
武蔵浦和コミュニティセンター 第6集会室
〒336-0021
埼玉県さいたま市南区別所7-20-1 サウスピア8F
TEL 048-844-7215

◆アクセス
【電車】
JR「武蔵浦和」駅 西口よりデッキ直結(徒歩2分)

◆今回のケースワーク
発災より8年目を迎えようとしている首都圏避難者の相談事例をケースワークとして扱います。

◆備考
・定員20名
・グループワークです
・震災支援者対象です
・要お申し込みとなります

◆受講料
無料

◆お申し込み
【2/1(木)まで】に下記5項目を主催宛にメールまたはお電話にてお申し出ください。
1. お名前(フリガナ)
2. 職業/専門などの所属
3. 被災体験(あれば)
4. 電話番号
5. メールアドレス

◆主催・お申し込み・お問い合わせ
震災支援ネットワーク埼玉(SSN)
TEL 048-829-7400
MAIL desk[at]431279.com
*[at]を@にかえてご利用ください

避難されているみなさまへのアンケート実施について

このたび首都圏に避難されているみなさま向けに、アンケートのご協力をお願いさせていただくこととなりました。
2012年春に福島県から埼玉県へ避難中の世帯を対象として実施した「避難者状況調査」以来、毎年形を変えながら実施し、第6回目となった2017年度避難者状況調査は、Yahoo!基金による助成を受けて、下記の通り実施させていただきます。

目的

アンケートの集計/分析結果から、お困り事の解決方法を見つけます
避難中のみなさまの今の状況を、あらゆる角度から詳しくお聞きし、丁寧に集計と分析をすることで、ひとつひとつの解決方法を見つけていくことが目的です。ご無理のない範囲でご協力下さい。

いまの状況をご記入下さい。あなたの声を届けます
この調査で得られた結果は、これまで通り行政に対する要望書や意見書、学会での発表、論文、マスコミを通じて世の中にひろく伝えていきます。
また、結果から見える問題点を、国や行政をはじめ、法律・福祉・医療などの関係者や、さまざまな関連団体に届けることにより、みなさまの避難生活の改善をはかるために役立てます。

対象

双葉町、大熊町、富岡町、南相馬市、いわき市から関東1都6県に避難中の4,905世帯を対象に、各自治体にご協力をいただいて実施させていただいております。

送付物

・これまでご協力頂いたアンケートの成果について
 /避難生活中のお困りごと各種相談窓口について
・アンケート本文

結果について

2018年2月以降に、シンポジウムや当ホームページ等で集計・分析結果を報告予定です。
そのほか、アンケートにご協力いただいたみなさまへ結果をとりまとめた資料をお送りする予定です。

助成団体

本活動は「Yahoo!基金」からの助成金で実施しています。

【10/7 さいたま市南】被災者支援オーガナイザーワークショップ~課題解決のためのケーススタディ~(受講無料)

※画像をクリックするとPDF表示されます

生活再建を目指す避難者にとって、その道のりは険しい状況にあり、多くのお困りごと、お悩みを抱えていらっしゃいます。
本ワークショップでは、実際にある具体的な事例をもとに、医療、心、社会福祉などの専門家や一般のボランティアが、それぞれの立場から考えを出し合い、どのように被災者の相談に対応するか、抱える問題を解決するために適切な社会資源にどうつなぐかを学びあいます。

◆日時
2017/10/7(土)
13:30 受付開始
13:45~17:00 講座
※お時間に余裕をもってご来場ください。

◆会場
武蔵浦和コミュニティセンター 第1集会室
〒336-0021
埼玉県さいたま市南区別所7-20-1 サウスピア8F
TEL 048-844-7215

◆アクセス
【電車】
JR「武蔵浦和」駅 西口よりデッキ直結(徒歩2分)

◆今回のケースワーク
・避難区域1件
・避難区域外1件

◆備考
・定員20名
・グループワークです
・震災支援者対象です
・要お申し込みとなります

◆受講料
無料

◆お申し込み
【10/5(木)まで】に下記5項目を主催宛にメールまたはお電話にてお申し出ください。
1. お名前(フリガナ)
2. 職業/専門などの所属
3. 被災体験(あれば)
4. 電話番号
5. メールアドレス

◆主催・お申し込み・お問い合わせ
震災支援ネットワーク埼玉(SSN)
TEL 048-829-7400
MAIL desk[at]431279.com
*[at]を@にかえてご利用ください

【募集】あなたの手作りの逸品を「ふくしま避難者交流会」で展示しませんか

福島県では、例年、首都圏に避難されている方々の交流・情報提供の場として、「ふくしま避難者交流会」を開催しておりますが、今年度は、避難されている方々の手作りの逸品を募集し、会場内に展示したいと考えております。
皆さんが丹精込めて作られた作品で、交流会の会場を彩りたいと思いますので、皆様からの応募をお待ちしております。ご不明な点は下記申込先までお問い合わせください。

◆募集する展示品
皆さんが手作りした作品(パッチワーク、陶芸、絵画、小物など)
※運搬や展示スペースの都合もありますので、持ち運びできるような大きさで、お一人あたり一品でお願いします。

◆お申し込み期限
2017/11/17(金)

◆お申し込み・お問い合わせ
福島県避難者支援課
埼玉駐在 三瓶さん
TEL 080-5737-3011
福島県復興支援員埼玉事務所
TEL 048-814-1111